カゴ釣りにまつわるちょっとした疑問をまとめてみました。
いまさら他では聞きにくい・・・なんてことがありましたらお気軽にどうぞ。
今後もボツボツ追加していきます。
Q;カゴ釣りの仕掛けはどうすればいいの?
Q;両軸リールとスピニングリールどっちがイイの?
A;使い方が違うので一概にどちらがイイとは言い切れません。
両軸のメリット
・スピニングよりも飛距離が伸ばしやすく遠投に有利。
・キャストの際、風下へのラインが膨らまないので、混んでいるときや横風が強い時に隣の人に迷惑が掛かりにくい。
・慣れてくるとコントロールがしやすい。
・道糸7号など太いミチイトを機種によってたくさん巻ける
両軸のデメリット
・遠投する分、手返しが多い釣りにはちょっと大変。
・そこそこ投げれるようになるために練習が必要(ラインや仕掛けのロストが伴うかも)。
・バックスペースがないところではキャストがかなり難しい。
・近距離にキャストするのが難しい。
・シマアジを釣るとき長い竿だとアワセのタイミングが遅れて対応が遅れる(根ズレ・バラシの原因)
・地元の釣り師が近投で皆揃えてコマセを利かせてる中で、遠投してしまうとコマセが散ってしまい魚がばらけるので迷惑をかけてしまう。
・遠投ができる分、仕掛けを流しているときの糸ふけが大量に出やすい。仕掛けを流す際に周囲への配慮が必要。
スピニングのメリット
・道具がリーズナブルで、仕掛けを変えるだけでほかの釣にも応用が可能。
・キャストが比較的簡単で誰でも始められる。
・小物から大物まで仕掛けを変えることでいろいろな釣りができる。
・バックスペースがないような所でもサイドスローなどで対応しやすい。
・ギア比が高いためスピーディーに仕掛けが回収できる。磯場で大物をかけたときのやり取りが両軸に比べ有利。
スピニングのデメリット
・浜やゴロタなどポイントが遠距離の際は不利。
・キャストの際、横風が強いと大きく風下にラインが膨らむので隣の人に注意が必要。
結論
どちらかに固執せず、釣り場・周辺状況・狙う魚など臨機応変に使い分けるのがよろしいかと・・・
Q;カゴ釣り用のカゴっていろいろなタイプのものがありますがどれが一番いいんでしょう?
A;釣り場の環境や狙う魚種、釣り方で合ったものを選ぶのが一番良いかもしれません。
市販の代表的なカゴと1型・2型・3型・下田式天秤付ロケットのメリット&デメリットについて紹介します。
釣り場・対象魚の習性に合わせてそれぞれのカゴの特性をうまく使い分けることで嬉しい釣果につなげてください。
~メリット~
・遠投性に優れている。
・潜行スピードが速い。(一部のシルエットの太いタイプは潜行中に開いてしまうことがあります)
・キビナゴや切り身餌など大きな付けエサも格納できる。
・水の抵抗を受けにくいシルエットなので仕掛けの回収時の負荷が重くなりにくい。
・コマセが一度に出てしまうのでコマセワークが単調になりやすい。
・センターシャフトが折れるタイプやワイヤーを使っているものは僅かでも斜めに着水すると衝撃で開いてしまう。
~~~お勧めのシュチュエーション~~~
・遠投が必要なサーフや水深のある釣り場
・コマセに頼らない長い時間をかけて流すスタイルの釣り
・キビナゴや切り身餌を使う釣り
~メリット~
・大量のコマセが一度にたくさん撒ける。ステンレスの鳥かごタイプなら潮が巻いていてもドカ撒きができる。
・キビナゴや切り身餌などの大きな付けエサも格納でき、確実に展開できる。
・2段ストッパーのモノは棚に届いてから任意のタイミングでコマセを振り出すことができる。
・小振りのタイプは早い潮の流れの中でもしっかり仕掛けを立てることが出来る。
・ステンやイレクターなどどんな素材を使っていても一発カゴスタイルにすると、回収時に下フタがかなりの抵抗になり回収がとても重くなる。
・コマセが一度に出てしまうのでコマセワークが単調になりやすい。
・潜行スピードが遅い。
・どうしても水中で開いた蓋の影響で回転しやすいためハリスがらみが発生しやすい。
・多段式に開くことがハリスがらみの要因になることも・・・長ハリスは苦手。
・縦に長いシルエットのカゴは着水時に斜めに着水すると衝撃でフタが開くことが多い(市販品でも症状が出ます)
対策としてはなるべく球体に近いシルエットのカゴがおススメです。
・離島や沖磯の近投で一度にたくさんのコマセを撒きたい大型青物向け
・水深が浅い釣り場
・キビナゴや切り身餌を使う釣り
~メリット~
・状況(狙う魚・釣り場・タックル・海況)に合わせて重さを調整できるのでたくさんのカゴを持つ必要がありません。
・付けエサ格納部分に絡み防止のコマセを入れることで一発カゴとパラパラ撒きの両方の使い方ができ、より長い時間コマセと同調させることができる。
・水の抵抗を受けにくいシルエットなので仕掛けの回収時の負荷が重くなりにくい。
・ロケットのカラーバリエーションを使い分けることで海況に合わせたいろいろな釣り方が展開できる。
・付けエサ格納部分にもコマセを入れることができるので、かなりの量のコマセを収容することができる。
~~デメリット~~
・磯の潮流対策で浮力体が標準でついているため、潜行スピードがやや遅いです。
・飛行中、イレクターとオモリの間に隙間ができるため2型やイレクタータイプのカゴに比べると若干飛距離が劣ります。
・キビナゴや切り身餌などの大きなエサが収容できません。
~~~お勧めのシュチュエーション~~~
・状況に合わせていろいろ対策を講じるのが好きな方
・60~70m以内の射程距離の釣り場なら堤防でも磯でも場所を選びません
・磯のカゴ釣り
・3型コマセカゴの釣果
・イレクタータイプのカゴ並みの飛距離と潜行スピード
・付けエサ格納部分に絡み防止のコマセを入れることで一発カゴとパラパラ撒きの両方の使い方ができ、より長い時間コマセと同調させることができる。
・水の抵抗を受けにくいシルエットなので仕掛けの回収時の負荷が重くなりにくい。
・ロケットのカラーバリエーションを使い分けることで海況に合わせたいろいろな釣り方が展開できる。
・付けエサ格納部分にもコマセを入れることができるので、かなりの量のコマセを収容することができる。
・オモリが交換できないのでカラーごとに号数をそれぞれ揃えないといけない。
・キビナゴや切り身餌などの大きなエサが収容できません。
~~~お勧めのシュチュエーション~~~
・遠投が必要な釣り場(サーフのカゴ釣り等)
・水深のある釣り場
・2型コマセカゴの釣果
・近投で手返し重視、エサ釣りから吹き流しサビキまで対応しています。
・コマセの入るロケットを遊動するか固定するかでコマセの出方が変わります。
・特にアジ釣りに威力を発揮します。
・ロケットカゴに手を加えコマセのパラパラ撒きで同調時間を長くできます。
・カラーごとに特徴があるので海況に合わせて釣り方が変えられます。
・50mを超えるような飛距離は期待できません。
・付けエサを格納しませんので水深が20mを超えるような所は苦手です。
・付けエサを格納しませんので2ヒロを超えるような長ハリスには対応できません。
Q;ハリに付けるエサの付け方はどうする?
A;カゴ釣りに使う付けエサの付け方いろいろ
状況に合わせてエサの付け方も工夫することで釣果に結びつくこともあります。
釣れないとき・エサ取りに悩まされるときに工夫してみてはいかがでしょう?
どの付け方でも左手にオキアミ(またはアミエビ)を持って右手に針を持ちます。
オキアミの場合、シッポをちぎります。
船釣りでも使われているオキアミのシッポを取ってそこから針を差し込みお腹側に針先を出す方法。
オーソドックスでオキアミもまっすぐな姿勢を維持しやすくマダイや青物、アジ・イサキ・メジナ等にも有効です。
デメリットとしては付けエサのオキアミが水っぽいと外れやすい傾向にあります。
エサ取りに弱い面もあります。
アピール力を高めるなら2匹の房掛け。
夜釣りの時には特に有効です。
シッポから針を入れてオキアミの目の間に針先を出します。
オキアミやアミエビの目を狙って捕食する魚に対して有効です。
頭だけ齧られてばかりいるときに試すと良いかもしれません。
エサ取りにも強く、途中でエサが取れにくい付け方でもあります。
下田仕掛けのカゴみたいにイレクターに付けエサを格納しない仕掛けの場合に特に有効です。
デメリットとしてはエサがまっすぐではないため回転しやすく
エサが付いた状態で仕掛けを回収することが多いと特に細いハリスですとヨレやすいです。
ノベ竿釣り(ノベリング)に使う付けエサの付け方いろいろ
アミエビを小さいハリに付ける
付けエサ専用の大粒アミエビなどもありますが、それでは大きすぎる場合があるので
コマセアミの中から選んで付けエサにする場合がほとんどです。
付けエサのエサ持ちと付けやすさからシッポから針を入れてオキアミの目の間に針先を出す方法が有効です。
※画像は赤袖の4号です。
特にアジ釣りに有効な生シラスの場合
沼津界隈はシラスがベイトになっていることが多く、
外灯下の夜釣りなどで効果絶大なのが生シラスのちょん掛けです。
下あごから上あごにかけて針を貫通させるだけのちょん掛けです。
身持ちが非常に悪い生シラスですが、固い頭部にちょん掛けすることでかなりエサ持ちが良くなります。
Q;付けエサのオキアミはパック物が良い?それともレンガタイプ??
A;釣れないときほど原点に戻ってみては?
釣具屋さんに行くと付けエサ用のオキアミはサイズの他に様々な集魚効果をUPさせる加工をしたものが売られていて正直迷いますよね。
一度の釣行で使い切るにはパック物はちょうど良いサイズです。
最近は黄色や赤に着色したもの、ケイムラや夜光に着色したものも見かけるようになりました。
・・・でも、もしこれらの製品を使っていて釣れないときにはフトした疑問が浮かびませんか?
たとえばコマセと極端に違って見える場合は警戒されるのが自然だと思いませんか?
そんなことが気になるときはオーソドックスなオキアミパックかブロックのオキアミを選んでみてはどうでしょう?
そのまま使ってもいいですし、黒くなりにくくするためにハチミツや白糖漬けにしたり、集魚剤としてグルタミン酸を添加するのも面白いかもしれません。
市販の添加剤でも良いかもしれませんね。
冷水でオキアミブロックを解凍して
1匹ずつ選別していきます。これが結構楽しんですよねw
これだけあればパーフェクトオキアミの3倍の量は確保できます。しかもちゃんと選別してあるのでロスも少ないです。
私は黒色化防止に白糖漬けにしています。これが意外にいい感じで透明感のある締まった身になってくれます。
これにさらに集魚剤としてグルタミン酸を混ぜています。
選別から跳ねたものはアミエビと混ぜて、コマセに使うので別の袋に入れて冷凍保存します。
Q;コマセには配合飼料を混ぜたほうが良いですか?
A;混ぜたほうが良い場合と混ぜないほうが良い場合があります。
こればかりは現場の状況に応じてなのでいろいろと工夫してみてください。
配合飼料だけでなく、オキアミやアミエビもそれぞれの特徴を抑えて配合の工夫をすると
自分だけの配合レシピを見つけることができるかもしれません。
特に周囲が釣れていないときにロケットタイプの特徴【コマセのパラパラ撒き】を使って
少しでも嬉しい釣果に巡り合うチャンスを増やしてください。