コマセに使うオキアミとアミエビの使い分け

先日は配合飼料のご質問にお答えしました
他にもコマセに使うオキアミとアミエビの使い分けについてご質問をいただきました。

コマセに使うアミエビやオキアミは皆さんどのように使い分けてますか?

ご質問1:アミエビにオキアミを混ぜた方が良いのですか?
ご質問2:バケツで解かしたオキアミをザルですくって使ってますがダメですか?

まず、アミエビとオキアミの特徴を比べてみましょう。

アミエビは15㎜ほどの小さな甲殻類で
新鮮なものは夜間淡い緑や青っぽい色に発光します。解けた汁も発光します。
また、オキアミより沈下速度が速いのも特徴です。

アミエビの魅力はやはり発光することと独特の匂いによる集魚効果は抜群です。
昼間だけでなく夜釣りにも発光することで魚へのアピール度が非常に高くなります。
ただし、一度解かしてしまうと光らなくなるので夜釣りの場合はできるだけ新鮮なアミエビを用意するのが良いと思います。

また、昼間の釣りでも沈むのが早いという特徴を活かして潮が速い時に付けエサとの同調を調整するのも良いかもしれません。

オキアミは30~50㎜ほどの付けエサにも利用されているアミエビよりかなり大きな甲殻類です。

アミエビとは違い水中でふわふわと漂い沈下速度はかなりゆっくりです。

南極オキアミは生きているときは点発光するようですが、冷凍されてしまうと発光しているところは見たことはありません。
鮮度が良いものは白や透明感のあるピンクです。
サイズも大きく白や明るいピンクは水中でも視覚的に目立つので主に昼間の釣りに向いてると言えます。
カゴに詰める前にハサミで刻んで形を崩すのも付けエサを目立たせるには良い方法です。
ただし、エサ自体のサイズが大きくなりますから
すぐにおなかがいっぱいになってしまうような魚狙いのコマセには不向きです。

沈下速度もゆっくりなので潮の動きが緩い時には時間をかけて周囲へアピールすることができます。

オキアミも解かした時に出る汁にはオキアミに含まれていたアミノ酸やたんぱく質、におい成分等々魚の喜ぶ成分が解けていますから
ザルで濾してしまわず配合飼料に解け汁を吸わせて無駄なく集魚に使った方が効率的だと思います。

アミエビとオキアミの2つの特徴を考慮して混ぜて使うのもロケットタイプのカゴであれば時差式にコマセの拡散を狙うなど方法の一つとして良いと思います。

補足ですが・・・

そうそう、オキアミを触ると手が荒れる方も中にはいらっしゃると思いますが
自分もここ数年オキアミを触ると手が荒れるようになりました。
でも全部のオキアミじゃないんです。

価格がかなり安い部類に入るものは高確率で手が荒れます。
おそらく含まれている保存料に反応しているのかもしれません。
オキアミ自体も解けた時に身持ちが悪かったりするので最近は価格よりも質で選ぶようにしています。

周りは釣れるのに自分だけ釣れないときにもしパックタイプの付加価値のついた付けエサを使っていたら
ぜひ、コマセのオキアミから付けエサを選んでみてください。
たったこれだけの違いで釣果がガラッと変わることも多いので是非お試しを・・・

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